2019/10/04
ただいま、串木野の家の大黒柱を製材して、乾燥中です。
当社では、丸太を確保して、特殊な木材は自社にて製材しています。
この丸太は、今年の冬に市場で入札した丸太です。目の詰まったいい丸太は少なくなってきました。
家の中心に据える8寸角の大黒柱をこれから製材します。
大きな丸太は、根本と先では太さが違うので、丸太の芯が水平になるように
高さを調整して据え付けます。これが以外と大変な作業なのです。なにせ重いんです。
据え終わったら、一面づつスライスしていきます。家具材も一緒に取っていきますので
少しずつ少しずつスライスするんです。気長に、辛抱づよく、ゆっくりとです・・・。
やっと3面がとれました。後残すは、一面のみです。
この丸太は、鹿児島の地杉メアサ材です。うすいピンク色が鮮やかです。
出来ました。節が出ないことを祈りながらの製材です。
2面は、節のない無節で、後はほんの少し節が出ましたがこれも味です。
写真では分かりずらいですが、とても美しい大黒柱です。建て方が楽しみです。
このままでは未乾燥なので、自社の乾燥庫に入れて乾燥させます。
低温乾燥で、38°程度しか温度を上げないので、細胞が壊れる心配はありません。
念のため2本製材しましたので、どちらか出来のいい方を使うつもりです。
大黒柱には、背割りを芯まで入れてあります。わざと切れ目を入れることで、他の面に割れが入ることを
防ぐためですが、なかなかうまくいかないのが世の常。まさに神頼みです。
順調に乾燥が進むと、プレカットへ持ち込んでカットすることになります。
では、上棟時の立ち姿をお楽しみに。