木楽な家の仕様はそのまんま。
家族愛が詰まったコンパクト&機能的な住まい
木の香りに包まれた
家族に優しい住まい。
S邸が立つのは小学校が目の前にある住宅地。家づくりを考えて土地探しをしていたご夫婦が一目で気に入った場所なんだとか。土地は尾堂産業での建築条件付き。「2件ほど見せてもらいましたが、最初に感じたのは木の香りがすごいということ」。もともと木の家が好きだったということや自由度の高いプランも魅力に。
また奥様のお母様との同居にあたり、車いすでの利用や介護のしやすさなども盛り込まれている。
当社はケアリーホームシステム研究会に所属し、住宅の加齢配慮や介護についても勉強。そこでの知識や経験をS邸で実施しているのも興味深い。
家族が気持ちよく過ごせる住まいになりました
必要に応じたプランの実現で、家族みんなが気持ちよく過ごせる住まいになりました。天然木の温かな空間からも良い影響を受けているのでは。車いすでの移動など、専門的なアドバイスをもらえたのも心強かったです。
助ける人も助けられる人も負担が少なくなるように。
建坪30坪の中に、お母様の部屋やいくつもの機能を取り入れてのプランは簡単ではなかった。主軸となる間取りは、家相を加味しながらご主人が担当。「なかなか思うようにはいかなくて」とはいうものの、動線にも配慮した暮らしやすい家になっている。
一番のこだわりは?の質問には「おばあちゃんの過ごしやすさ」。車椅子のままスロープを使って出入りできる部屋やキッチンのカウンターテーブル、トイレの作りなど、ほとんどがお母様目線の住まい。しかし、お母様の家族の住みやすさにつながるはず。コンパクトで機能性に優れたS邸は、家族を思いやりながら心豊かに過ごす住まいの在り方にも気づかせてくれる。
コンパクトで機能的に暮らす工夫に注目。
家族が集うLDKには工夫がいっぱい。特に対面キッチンに備えたカウンターテーブルは、車椅子で使えるよう高さを低めに設定。不要時は収納して、リビングをゆったり使えるようになっている。リビング階段の下は収納棚とデスクに。デスクにはパソコンを置いて家族で利用するなど、デッドスペースを効率的に活用。
さらに杉の木や幻の漆喰、竹炭といった自然素材を用いた当社ならではの健康住宅は、「冬も暖房器具ひとつだけで十分暖かく、寒がりのおばあちゃんも快適だったみたい。それに生活の匂いもほとんどないんです」と、その効果を実感。取材前日の夕食は焼き魚だったそうだが、まったく気付かなかったのも木や幻の漆喰のおかげといえそうだ。