おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』

おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』

おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』
おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』
おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』
おおらかな眺めを日常に取り込んだ坂の途中の『木楽な家』

本物の素材が醸す清々しい空気感が魅了

 M邸が建つのは日置市の中心エリア。利便性の良い立地にもかかわらず、喧騒の狭間にあるような静かさと清々しい空気を感じられる場所だ。周囲には緑が多く、パンッと抜けた空に、黒芯の無垢板をまとった外観が素晴らしく映える。
 この住まいを手がけた尾堂産業に最初に魅かれたのは奥様。「友人が新築した家に遊びに行ったとき、あまりに理想的でびっくりしました。建てた工務店が地元である日置市にあると知って、二度びっくり(笑)〝ココで建てたい!〟と思って、そこからの行動は早かったですね」。
 ご夫婦ともに、木の質感や環境との調和を大切にした家づくりをしたいとの希望があり、それまでも二人が注目したハウスビルダーを見学していた。「ただ、どこも決め手に欠けていて。尾堂産業の『木楽な家』を体感したのはそんなタイミングのとき。すぐに連絡をして、敷地の選定を含めての相談に伺いました」。この敷地の選定が、ご夫婦の背中を後押しすることになる。

住み手と造り手の意思疎通も決め手に

 家を建てる土地の候補をいくつか用意していたMさん。それぞれ個性が異なり、中には地面が見えないくらいの竹藪に覆われた場所も。他社では必ず、住宅地にある整地された敷地が「建てやすいから」と勧められたそう。
 同じように同社に質問したところ、担当する尾堂社長が選んだのは前者の竹藪。理由を尋ねると、「だって見晴らしのいい家になりますから」の答えが。坂道の途中にポツンとあり、南に開けた立地。ご夫婦も密かな期待をしていたが、他社が諦めるような土地を一番に推してくる感性に、三度驚いたとのこと。
 「思わず、ですよねー!と言いました(笑)尾堂産業ならきっと、私たちの思いに寄り添った家づくりをしてくれると確信した瞬間です」。環境を読み解くのはもちろん、Mさん家族がどう暮らしたいかを熟慮した上での目利きである。ただし、敷地の全容を確認するため、社長自らの藪払いと測量という後日談があったことも付け加えておく。

日々の暮らしを豊かにするプラン

 『木楽な家』は、文字通り本物の木を使いながら、楽しくラクに過ごせる家。その〝楽〟な部分は家族によっても異なる。M邸は、「人々が集まる家」というコンセプトのもと、共働きの子育て世帯という日々の慌ただしさを少しでもラクにできるようプランを練り上げた。
 同社がプランのベースにするのは1日の生活の流れ。「うちは特に、洗濯で多くの時間を奪われることを伝えました」とご主人。洗濯の時短を叶えるべく、洗面・脱衣室とウッドデッキの間にドライルームを配置。室内干しも外干しも実にスムーズに行える。
 南に面する窓には全開口サッシを採用。他では決して手に入らない景色と開放感は、M邸ならではの魅力となっている。今年の夏は、わが家にゲストを呼んで地域の花火大会を楽しんだようで、コンセプトである「人が集まる家」も体現。「家族での日常を楽しみながら、誰にとっても居心地のいい家へと熟成させていきたいですね」とご夫婦は声を揃える。