先人の知恵を取り入れた造りで暮らしに心地よさをもたらす住まい
2件目の家づくりは
家族の健康がキーワード。
S邸の大きなテーマは『家族が健やかに暮らせる住まい』。実はSさんご家族、全員が何かしらのアレルギーを持っている。
そのために形状記憶木材をはじめ、幻の漆喰、清活畳、それらを生かす真壁工法を用いた健康的に過ごせる家づくりは大きな魅力だったはず。だが、尾堂産業の住宅ではすでにそれは当たり前のこと。
ご夫婦が異口同音に告げたのは「尾堂さんの建てた家なら、安心して子どもを育てられる」という信頼度の高さ。自然素材だけじゃない、家族を持つ者同士としてのコミュニケーションがしっかりとれていた結果だろう。
毎日現場に通って、すっかり棟梁と仲良くなったご主人が漏らした「家が完成するのが寂しかった」、幼い息子さんの「将来は大工になる!」という言葉からも、家づくりの楽しさや充足感が伝わってくる。
5年、10年後も楽しみな家です。
子どもたちがこの家だと床でゴロゴロ寝転がるんです。無塗装の床板はそれだけ気持ちがいいんでしょうね。私達のこだわりも聞き入れてもらい、想像以上にステキな家が完成しました。
昔ながらの懐かしく機能的な造りを用いて。
キッチンカウンターの上部、リビングと和室の境など計3ヶ所に、柱にほぞを出して込栓で止めた昔ながらの造りが採用されている。横に渡した木と天井には隙間は設けてあるので風通しを妨げないし、S邸では小物のディスプレイにも活用。
通風面でもうひとつ特筆したいのは、2階の子供部屋の壁、廊下との壁に作られた「無双窓」。古い家などでは欄間などに使われていた技術だが、S邸では床上60cmほどの高さで備え付けられている。小窓を開けた2枚の板を開閉することで風を通すのだ。機能的なだけではなく、空間のアクセントとしても優秀。
和室からウッドデッキへのつながりは、全開口サッシでより開放的に。これはサッシを戸袋へ収納することで実現した尾堂産業オリジナルのサッシ窓。今後の「木楽な家」では標準装備になるそう。
個性たっぷりの空間で寛ぎに満ちた暮らしを。
渋い鶯色が外観のアクセントになったS邸。ご家族に会うまでは年配の住まいとばかり思っていた。実際は小学生の子供さんを持つまだ若いご夫婦。室内も和を重視したコーディネートで徹底されている。これは、ご主人のお父様が骨董収集の趣味を持っていること、奥様が和小物やインテリアが好きなことで生まれた空間。さらにご主人のこだわりで、S邸には先人の知恵があちこちにちりばめられている。
以前の住まいは洋風住宅で、和室がなくゴロリと寛ぐスペースがなかった。次に建てるなら和風の家と決めていたときに、目にしたのが尾堂産業のチラシ。雰囲気や居心地の良さにひかれたものの「土地探し、住んでいる家の処分。いろんな問題が山積みしていてまさか実現できるとは思いませんでした」とはご主人。それを尾堂産業のスタッフと一緒に、一つひとつクリアして完成したのがこの住まいなのだ。