古き良き風情を現代に生かす家で自分たちらしい暮らしを叶える
環境の魅力をより高めるプラン力
「この立地に惹かれました」。N邸が建つのは、周囲にのんびりとした田園風景が広がる地域だ。マイホームを持ったら家庭菜園をやりたい、という夢があったNさんご夫妻。利便性も大切だが、何より自分たちらしく生活できる環境を第一に土地探し。二人が思い描く暮らしにピッタリな、絶好のロケーションに巡り合うことができた。そこに建てる家のイメージは、風景に似合う平屋の木の家。「当時住んでいたアパートの近くで尾堂産業の見学会があったんです。ふらりと見に行ったら、あまりに理想的な造りでびっくり。即決でした」。
両隣りには、世代の近い子育て家族が暮らしている。近くの畑を手入れするおばあちゃんからは、時々作物のおすそ分けも。田舎育ちだった二人にとって、昔ながらの近所付き合いがうれしいのだそう。ご夫婦の人柄はもちろん、親しみを感じさせる同社の家づくりも、周りとの良好な関係づくりの一端を担っているのではないだろうか。
何気ない日常を豊かにする空間
深い軒と濡れ縁。N邸の外観デザインは、どこか懐かしさを感じさせてくれる。回廊のような濡れ縁で腰掛けてお茶を飲んだり、そこへご近所さんが集まってきたり。自然とコミュニケーションが生まれることも少なくない。家の中と外をつなぐだけでなく、人と人をつなぐ役割も担っている。
間取りの大きな特徴は、キッチンが中心にあること。キッチンから各所へ行けるため、動線がとてもコンパクトになっている。「ぐるりと見渡せるし、動きやすい。最初は料理のにおいが広がるんじゃないかと心配していたけど、尾堂産業の漆喰壁の消臭性能は優秀です」。ついでにご主人のアレルギー症状も落ち着き、夏場の湿度も気にならなかったそう。
最小限の部屋数で、個室も決して広くはない。空間を十分に使えるよう、収納計画は綿密に立てた。そんな中でも、ロフトへの階段途中に読書スペースを設ける遊び心が同社らしい。踊り場に寝転がって本を読む。そんな微笑ましい風景がN邸の日常にはあるのだ。